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リクナビ薬剤師を使った転職失敗談(薬剤師)

私が良く足を運ぶドラッグストアで働いていた薬剤師の後藤さん(仮称・当時30歳)は、現在は製薬会社で働いています。彼は人当たりがとても良い雰囲気の人で、会話の中で前職のことが話題になった時、やっぱりなとそれほど驚きませんでした。そんな後藤さんの事例をご紹介します。

転職の経緯

後藤さんの以前の仕事は、ドラッグストアの中で調剤業務を行なう仕事をしていました。

ドラッグストアで働く薬剤師というのは大きく分けて2種類あります。

店舗内薬局で調剤業務を行なうお仕事と、薬局が内設されていない場合には市販の医薬品の在庫管理をしたり、店舗経営に関わって接客業務をするなどの仕事です。

後藤さんの場合には、店舗内に調剤薬局が内設されているので、そこでの調剤業務がメインとなり、彼がレジ係を手伝っている姿は僕は見たことがありませんでした。

当時の私は全く予測できなかったのですが、彼が勤めていた職場は、薬剤師にかかる業務がとても多く、調剤以外の仕事でも店舗運営や店舗経営など、薬剤師の範疇ではない職務も任されていたようでした。

慣れない業務に加えて、薬剤師としてのキャリアを考えた時、後藤さんはかなり大きな精神的ストレスを抱えるようになったそうです。残業時間も多く、それでいて週末にも休めない環境も、もしかしたら仕事を辞めたいと思う理由の一つだったのかもしれません。結局、しんどい仕事で体調を崩し、休業することになってしまったようです。

そんな後藤さん、現在は製薬会社に勤めていて、新薬の開発業務に携わっています。しかし激務が続いたことで体調を壊してしまい、それをきっかけに今では再び退職を真剣に考えている模様。

いろいろな理由が重なって薬剤師から研究職へと仕事を変えた彼でしたが、先日、彼と会った時には「仕事選びに失敗した」と言っていました。

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失敗した転職サイト・転職エージェント

後藤さんは、体調を崩して仕事をしばらく休業している間、退職することを真剣に考えたそうです。しかし、一人暮らしをしていたため、収入が途絶えてしまうことには大きな不安がやはりあり、次の仕事を決めてから辞めるのが得策かなと転職エージェント「リクナビ薬剤師」に登録しました。リクナビ薬剤師はリクルートが運営している薬剤師専用の求人サイトで、担当者のアドバイスにも定評があり、後藤さんはそのサポートを活用しながら仕事探しをしました。

リクナビ薬剤師に登録した時、担当者からすぐに連絡があり、いろいろな話をしたそうです。そして、資格を持っているのだから活かして働いたほうが高収入になるし、ドラッグストアや調剤薬局だけが職場ではないので環境をガラリと変えてみるのも良いかもしれないというアドバイスを受け、それまでは考えたことがない研究職での仕事に決めたのです。

ストア内で接客業務をするのではなくラボで研究業務をするのなら、後藤さんにとっても働きやすいのではないかとリクナビの担当者が考えたのかもしれませんね。そうしたアドバイスの結果、就職したのが現在の後藤さんの職場でした。

どんな所が失敗だったか?

職場を変えたばかりの頃は、後藤さんは慣れないながらも長い勤務時間から解放されて、しばらくは楽しく調剤業務をしていました。しかし、研究業務には独自のプレッシャーやストレスがあるわけで、成果を出さなけれベいけないという全く別次元のストレスを感じるようになったそうです。

仕事の種類を変えたことで、それまでのストレスから解放されたことは、後藤さんにとっては大きなメリットですが、別のストレスを抱えることになってしまったことは後藤さんの浅はかな考えと言えます。

どの仕事にもストレスやプレッシャーはついているものですし、毎日楽しく働けるかどうかということは、本人の気持ちによって変わる部分が大きいものです。後藤さんの場合、隣の芝が青く見えてしまい、本当にその職場が自分にあっているのかどうかよく調べないまま仕事を変えてしまったことが失敗の原因でした。

転職失敗を繰り返さないためのアドバイス

仕事を辞めたいな、変えたいなと思った時には具体的にどんな所がどんな風に嫌で仕事を変えたいと思っているのかという点をリストアップしてみてはいかがでしょうか。

具体的に今の職場のどんな所が嫌で、どんな風に変わってほしいと思っているのか、またそれは現在の職場では無理なことなのかを客観的に考えてみてください。もしかしたら、同じ社内で異動という形で対応してもらえることもあります。また、場合によっては仕事を変えても結局は労働環境がほとんど変わらなかったということにもなりかねません。

また、私も含めて誰でもそうだと思うのですが、隣の芝は青く見えるものです。しかし、人それぞれの性格とかライフスタイルによって、どんな芝が自分にとってベストなのかは異なるわけで、そこをしっかり理解することは失敗しないためのポイントだと思います。

「なんとなく良さそう」という漠然とした気持ちだと、就職してから後悔することにもなりかねませんので注意したいものです。

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