green19_taisyoku20141123133801_tp_v

内容証明を送って会社を辞めた事例

仕事を辞める時には、退職届というものが必要になります。

通常の場合、企業側が引き止めたいと思っていても、退職する2週間前までに届けを出せば、企業側は受理しなければならないという労基上の決まりがあります。

基本的に退職届を受け付けてくれるのが一般的なのですが、企業によっては頑として首を縦に振ってくれないことがあります。そうすると、本人は届け出を提出したくて準備していても、会社側が受理していないということで、永久にその職場を辞められないという悪循環に陥ってしまいます。

ほんとは企業側の違法行為ですが、それを知らない方、または知っていても職場の環境・雰囲気的に辞める辛いという場合も実態として多くあるでしょう。

私の友人のEさん(当時34歳)は、そうした劣悪な環境から無事に抜け出して新しい職場を見つけた事例です。

退職届けが受理されない時にはどうする?

届け出が会社に受理されなければ、仕事を辞めることに対して合意が取れないということになり、働く側にとっては不利になってしまいます。

「辞めるものは辞めるんだ」と出社をやめてしまうと、会社側にとっては懲戒解雇の格好の理由となり、退職金などの支払いが一切必要ない「クビ」という形で辞めることになります。

binary-715831_1280

Fさんの場合、仕事のストレスから体調を崩し、健康上の理由で退職を申し出たのですが、人が足りないという理由で受理してもらえず、預かりという形になってしまったそうです。しかしFさんは辞めるという意思が固かったため、休業期間中にでいろいろ調べて、配達記録付き内容証明郵便を使えば辞めることができるという方法を知りました。

書き方と注意点

内容証明郵便は、会社に退職届を提出しているのに受理してもらえない場合に有効となる意思表示の方法です。

Fさんの場合、事前に口頭で辞めたい旨を伝えているにもかかわらず会社側が無視しているのですから、内容証明郵便にその事をはっきりと記載しました。

こうした提出方法は、多くの場合には、企業側に辞める意思を伝えているのに受理されない場合に利用されることが多いのですが、それまで全く自分の意思表明をしていない場合でも利用することが可能です。

document

具体的にどんな内容を記載するのかは、ネットでテンプレートなどがたくさんあるので、そうしたものを利用すると良いでしょう。Fさん自身もテンプレートを使って作成し、自宅のそばの郵便局から送付しました。

以前から職場の不当な労働環境や残業時間については不満を持っていたFさんですが、体調を崩したことによって精神面も壊れてしまうのではないかと危機感を持ったそうです。

そして、精神的なストレスから体中に帯状疱疹(たくさんブツブツ)ができた時には、辞めないとそのうち自分が壊れてしまうと自覚し、思い切って内容証明を送るという形で最終的に職場を決別することにしたと言います。

Fさんが辞めたい旨を告げてから内容証明を送るまでに要した期間は2か月間。それが速いのか遅いのかは分かりませんが、Fさんにとっては眠れないツラい2か月間だったと思います。

離職形態ごとの影響

自分で希望して自己都合ということで仕事を辞めた場合と、病気などやむ負えない理由で仕事を辞めた場合、また本人に非がある解雇という形では、仕事を辞めた後に受ける金銭的な影響が大きく異なります。

例えば、自己都合で辞めた場合には、ハローワークから失業手当を受け取るには3か月間の待期期間があり、それまでに次の仕事を見つけると失業手当は受け取ることができません。しかし、病気などの特定理由で会社を辞めた場合には、待機期間がなく失業手当を申し込めばすぐに受給がスタートします。

その他にも、どんな形で辞めたのかによって、企業側が労働者に支払う退職金の金額が異なりますし、その後の再就職のしやすさなどにも影響が出てきます。

そのため、会社を辞める時にはできるだけ円満に辞めるのが理想的なのですが、ブラック企業などが増えている昨今ではなかなかそういうわけにはいきませんよね。

Fさんの場合、内容証明を送る数日前に、全身にできたブツブツの写真をメールに添付して送ったところ、それが功を奏したらしく、それまでは首を縦に振ってくれなかった企業がスンナリ退職手続きを始めてくれたそうです。

確実に辞めるポイント

Fさんのように内容証明郵便を送れば、多くの場合、辞めることができます。

しかし、必ずしもそういうわけではありませんので、確実に辞められるためには、企業側に辞めたいと意思表示をした段階からの「証拠」を全て保管しておくことをおすすめします。

口頭だけでは後から「聞いていない」と言われてしまうことが多いので、意思表示はメールや書面にすることが大切ですし、書面は必ずコピーを取っておく周到さも必要です。

MIMIYAKO85_senakagasabisii20140727

こうした書類は、万が一裁判沙汰になってしまった場合には、労働者を守るために必要な書類ですし、事実がどうであれ、証拠がなければ勝てる裁判も勝てなくなってしまいます。

ちなみにFさんは現在、数か月の休業期間を経て、別の小さな企業に再就職して幸せな毎日を送っています。お世話になった職場と辞める時にもめるのはツラいですが、幸せな未来を考えれば、ストレスを抱えてもしっかりと筋を通して辞めるのが理想的だと思いますね。

Share this Story

Check Also

私はこうして会社を辞めた

ここでは当サイト ...

サイト内検索