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はたらいくを使った転職失敗談(IT系→介護系事務職)

私の友人の矢島さん(当時26歳)は、大規模なIT企業からまったくの異業種へ転職したことで失敗したと感じている一人です。事例をご紹介しましょう。

転職の経緯(現在の仕事内容と転職理由)

矢島さんが現在働いているのは、介護施設での事務員です。

それまでは国内資本のIT企業でSEとして働いていて、仕事内容や残業時間に不満を持ちながらも、待遇や給料という面では満足していたようです。もともとは経済学を専攻していた矢島さんは数字に強く、彼女の父親の勧めもあってSEという仕事を選んだのですが、インターネットやスマホを使うことは大好きでも、その裏のプログラミングという部分についてはそれほど興味が持てず、おまけにSEと言っても最初はプログラマーとして基本的なスキルを習得しなければいけないため、その仕事内容に対しても不満を感じていました。

給料面や福利厚生などは良くても、仕事が面白くないから辞めたいというのが矢島さんの転職理由で、残業などがほとんどなく、勤務時間中でもストレスを抱え込まずに働ける事務職のお仕事を希望したようです。

現在の仕事は介護施設での事務員というお仕事ですが、施設の規模が小さいために給料面も福利厚生面も前職と比べると雲泥の差があり、また職場の規模が小さい事によって人間関係でトラブルがおこりやすく、前職とは全く違うタイプのストレスを感じています。

「はたらいく」を使って転職失敗

矢島さんが利用したのは、転職エージェント「はたらいく」でした。はたらいくは地域密着型の求人情報を幅広く取り扱っているのが特徴で、矢島さんは地域密着型の企業なら自宅から通いやすい場所で働けるのではないかと考えたのが、このエージェントを選んだ理由だったようです。

このエージェントを利用して職場を変えた人は何人か知っていますが、地元で働きたいという人にとっておすすめの求人をたくさん取り扱っている点が特徴で、全国規模でカバーしているのでUターン転職なんかにも利用できそうな雰囲気のエージェントです。

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矢島さんがはたらいくに登録すると、すぐに担当者から連絡があって、ヒアリングをしながら仕事を紹介してもらったようですが、今すぐに仕事を辞めたいと思っていた矢島さんにとっては、異業種で働くことのギャップや、企業規模が異なることによって給料だけでなく福利厚生などの待遇面にも差が出ることなどは、あまり考えていなかったようです。それに、エージェントも求職者を諭したり引き止めるということはしませんので、暗黙の了解ということで仕事探しをしたのかもしれません。

どんな所が転職失敗だったか?

矢島さんの事例は、考え方によっては成功だったと言えるのかもしれませんが、彼女の場合には本人が不満を持っているので失敗だったと言ったほうが良いのかもしれません。

大きな企業から小さな企業への職場替えを希望する人の中には、アットホームな雰囲気の職場で働きたいとか、幅広い職務に携わりたいから人数が少ない企業で働きたいなど、いろいろな理由があるものです。しかし矢島さんの場合、それまで慣れ親しんできた高収入や充実した各種手当などの福利厚生が根本的に変わることは想像していなかったようで、そこが失敗の大きな原因だと思います。

また、新しい職場で矢島さんは事務職なのですが、事務職と言っても施設における事務職は、従業員とのコミュニケーションはもちろん、来院する入居者の家族とのコミュニケーションも多くなり、他人とのそうしたコミュニケーションが苦手な人や疲れてしまうという人にとっては、理想的な業種とは言えません。矢島さんの場合、特にコミュニケーションが苦手というわけではありませんでしたが、入居者や家族からの苦情に対応することが精神的な負担となってしまったこともまた、この転職が失敗だったといえる理由です。

転職失敗を繰り返さないためのアドバイス

矢島さんのような失敗を繰り返さないためには、まず企業ごとの特徴や福利厚生などをしっかり比較することが大切だと思います。

収入面なら比較しやすいのですが、規模が大きな企業の場合には、基本給の上に上乗せされる通勤手当や昼食手当、残業手当、資格手当など様々な手当てがあり、最終的な手取り額が高くなります。規模が小さな企業になると、こうした手当面が大企業ほど充実していない場合が多いため、基本給そのものの金額には大きな差はなくても、最終的に受け取る手取りの額には大きな差がついてしまうということはあるようです。矢島さんの場合、こうした部分をしっかり比較しなかったことが失敗の原因の一つでした。

また、職場での働きやすさを決める要素の中でも、労働環境や人間関係、職場の雰囲気などはとても重要な要素です。こうした情報は求人情報には記載されていませんし、実際に働いてみないと分からないことが多いのですが、エージェントの中にはこうした裏情報に精通している人がたくさんいるので、質問してみるということも失敗を繰り返さないポイントだと思います。

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