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社畜童話:ウサギとカメ

もしもしカメよカメさんよ。どうしてそんなに帰りが遅いのか。

 

カメの帰宅時間が遅いのを、ウサギがバカにして笑いました。

すると、カメが言いました。
「あなたより、わたしのほうが、きっと早く昇進しますよ」

それを聞いたウサギは、
「あははは、そんなことはないよ。では、競争してみようか? そうすれば、わかるさ」
と、言いました。

カメは「いいですよ。」と答えました。

たちまち、ウサギがカメを引き離していきました。

しかし、カメは夜もあきらめずに、
寝る時間も削って頑張り続けました。

土曜日も日曜日も祝日も諦めず働き続けました。

ふと、後ろを振り向いたウサギは、カメがあまりにも遅いので、

「勝負は、おれの勝ちだ」

と、安心して、途中で大型連休を見つけると、そこで一休みしました。

それからしばらくして、ウサギは起き上がりました。

「あれ? 少し眠ってしまったか。」
ウサギは大きくのびをすると、そのまま昇進に向かいました。

「まあいい、どうせカメはまだ後ろにいるはずだからな。」

そして後ろを見ると、
カメは過労で息を引き取っていました。

おしまい

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