転職の経緯
私の高校時代の友人に、菊池氏(仮称・当時27歳)がいます。彼は現在MRとして働いていて、まさにこの仕事が天職だというようにイキイキとしている男性です。
彼の同僚の中には、薬剤師のように医療系の資格を持っている人もチラホラいるようなのですが、資格がなくてもOKと言ってくれる会社があるのだから自分は建築部出身だけれど頑張りたい、と飲むたびに熱く夢を語るような、そんな熱い男です。
彼が勤めているのは、テレビCMなどでもよく目にする国内トップクラスの規模を誇る製薬会社で、彼はそこで治験薬の営業を中心に行っています。
しかし菊池氏は、最初から現在の職場で働いていたわけではありませんし、今のように難易度が高い治験薬の営業を任されていたわけでもありませんでした。
もともとは別の製薬会社でMR入社し、企業の研修や教育制度を利用して資格を取得したので、まったくの未経験、専門知識がゼロの段階で社会人になったわけですが、同僚たちは医療はもちろん化学や薬学に詳しい人ばかりで、菊池氏はとてもコンプレックスを感じていたそうです。
勉強すると言ってもなにを勉強したら良いかもわからない状態が続き、上司からは新しい仕事を与えてもらえず、いつもルート営業ばかりの毎日で、彼は働く目的や意味を考えるようになっていきました。そして、いつからか、会社を辞めたいなと思うようになったのです。それが、真剣に仕事探しをしようとD君が思い始めた理由でした。
利用したのはマイナビエージェント
菊池氏が仕事探しをする際に利用したのはエージェントとして多くの人が利用しているマイナビエージェントです。
マイナビエージェントは担当者のコンサルティングスキルがとても高いことで評判で、菊池氏が登録した時にも、マイナビエージェント担当者とヒアリングを行い、MRとして働き続けたいのなら、教育システムが充実している企業を選んだほうが良いとアドバイスを受けたそうです。彼自身、MRの仕事に魅力を感じていましたし、何をどんな風に勉強すればよいか分からないという問題はあったもののやる気は人一倍あったので、担当者のアドバイスを信じて、別の製薬会社で働いてみる決意をしました。たぶんここが、彼の転職が成功した分岐点だったのではないかと思います。
菊池氏の場合、マイナビエージェント担当者がとても丁寧で、いくつか仕事を紹介してくれたようですが、その中でも「やる気がある人なら未経験でもOK」という姿勢の製薬会社を見つけ、きっと菊池氏にはあっているのではないかとアドバイスされ、そこに応募した所、見事に採用となったようです。しかも、未経験者可の求人だったのですが、菊池氏の場合は一応経験があるということで、待遇面で交渉してくれるなど、いろいろなサポートを受けられたそうです。
結果、それまでの職場よりも給料が少しアップし、しかも研修会や勉強会などは頻繁に開催されているということで、菊池氏にとってはやりたいことを全て手に入れられたわけです。これって理想的な転職じゃありませんか?私は、もし仕事を変えるならこんな風に、待遇がアップしてやりたいことができる仕事を見つけたいと思いますね。
転職後の変化
自分の経験を認めてくれ、それでも採用してくれた企業に対し、菊池氏はとても感謝していました。そのため、自分が身につけられるスキルや知識はスポンジのように吸収し、立派な一人前のMRになりたいと強く思うようになったのだそうです。
やる気があっても教育体制が整っていない職場だと、気持ちが空振りしてしまうもので、それがやがては仕事を辞めたいという気持ちになってしまうこともあるということを、菊池氏の仕事探しを見ていて実感しました。
菊池氏が転職してから何回も顔を合わせていますが、彼は本当にイキイキしていて、まるでポジティブなオーラを出しているような感じがするほどです。やりたいことをして収入を得られるということは素晴らしいことだと菊池氏を見ていて思いますし、彼と話すと自分もやる気とかモチベーションをアップできるような気がするので、その後の自分にとってもプラスになります。自分だけでなく周囲も幸せにしてくれる菊池氏スゴイ。
転職成功のポイント
菊池氏が転職に成功したポイントは、需要と供給が一致したということだと思います。
やる気は人一倍あるけれど、具体的にやる気をスキルに変えるシステムが充実していなかった前の職場では、気持ちだけが空回りして生かせませんでした。しかし仕事を変えて教育や研修制度が充実している職場で働き始めてからは、その気持ちをスキルや知識に変える制度があるので、無限のやる気パワーに満ちている菊池氏にとっては、どんどん専門知識を吸収し、敏腕MRとして成長できたのです。
菊池の成功事例から学べることは、優秀なエージェントと出会うことはもちろん大切ですが、自分のキャリアという壮大なパズルのかけているピースを上手く埋めてくれる企業を見つけることが大きなポイントだと思います。