転職の経緯
私が以前の職場の取引先で出会った藤原氏(仮称・当時35歳)は、全く異なる業種への転職に成功した素晴らしい人物です。薬剤師→メーカー研究職の転職事例です。
私は以前の職場で働いていた彼のことは知らないのですが、藤原氏によると調剤薬局で残業に追われる日々を送っていたそうです。彼は自分が置かれていた職場環境を社畜と形容していたので、おそらく毎月の残業時間が3桁ぐらいになっていたのだと思います。
社畜な職場環境だと、辞めたいなと思う人はほぼ全員ということが珍しくありませんが、そこで思い切って辞められる人は勇気があったり行動力があるわけで、多くの人は他の職場でも同じ事なのではないかと危惧してしまい、なかなか思い切った行動には出られません。それに、家庭を持っていると、収入が途絶えることは大きな恐怖ですから、怖いという気持ちは私にもよくわかります。
藤原氏は薬剤師の資格を持っていたので、別の職場でもやはり資格を生かして働きたいという気持ちはあったようです。しかし、調剤薬局や病院などは忙しくなることが目に見えていたので、資格を生かして働ける職場ということで現在の職場を選んだと言っていました。彼が今働いているのは、健康食品などを取り扱っている製造販売メーカーで、彼は研究職をしています。
イーキャリアを利用してよかった
藤原氏の仕事探しでは、複数のエージェントを活用したそうです。ここでは名前は伏せておきますが、最初に登録したエージェントは、担当者に連絡が全く取れずにイライラし、次に登録した所では、取り扱っている求人が古くて応募しても全てとうの昔に募集が終了しているものばかりだったようです。そして最終的に藤原氏が満足できたエージェントは、イーキャリアというエージェントでした。
イーキャリアは全国規模で求人情報を取り扱っているエージェントで、検索条件が充実している点が魅力です。
薬剤師の求人も多く取り扱っていて、藤原氏はその中から自分に合った仕事を紹介してもらうことができました。エージェントの中には、薬剤師のお仕事だけを取り扱っている所もありますし、そうした専門性が高いエージェントを利用する求職者も多いのですが、必ずしもそうした専門的な所でなければ条件が良い仕事が見つからないというわけではありません。複数をいろいろ比較しながら求人を絞り込むことが大切だと思います。
藤原氏が仕事を探していた頃には、エージェントが取り扱う求人が全国規模ということもあり、もし良い仕事が遠方で見つかれば、引越ししても構わないつもりだったようです。しかし運よく都心にいくつか条件が良い仕事があり、その中から気に入ったところに採用してもらえたことで、引越しの必要はなかったようです。
転職後の変化
私が知り合った頃の藤原氏は、とにかく専門的な知識にとても詳しくて、私はいつも感心していました。当時は彼が薬剤師の免許を持っている研究職だということは知らず、取引先の担当者が連れてくる後輩だとばかり思っていたのですが、研究職ということを聞いて納得しました。
藤原氏自身は、仕事を変えたことによって自分自身を取り戻せたと言っていて、電車が走っている時間に安心して帰宅できることが何よりも嬉しいそうです。毎日、街の全てがクローズしなければ帰宅できないような生活を続けていたことを考えると、彼の言うことはもっともだと思いますし、プライベートな時間を充実させることによってストレスまみれだった精神面も改善できたのではないでしょうか。
私は仕事を変えた人を見るといつも思うのですが、仕事を変えた後イキイキしている人は成功した良い事例ですね。成功した事例があれば失敗した事例もきっとあるわけで、それはもしかしたら私が知らないだけで、仕事を変えたことを後悔していたり、職場が変わっても環境はほぼ変わらず、なんてことも十分にあると思います。でも藤原氏の場合には、仕事を変えたことで人生が充実したととても喜んでいますし、彼自身、前向きな人なので、典型的な成功例ではないでしょうか。
転職成功のポイント
藤原氏のように社畜な環境から抜け出すために転職する人はたくさんいます。
仕事を変える理由がネガティブなことでも、結果をポジティブにすることはできますが、そのためにはエージェントなどのサポートはぜひ活用したほうが良いと思います。
自分1人で仕事を探してももちろん良い所を見つけることはできますけれど、やっぱりプロがアドバイスしてくれることって大きな安心感ですし、自分1人だと視野が限られているというか、広い範囲や業種に挑戦してみようという気はなかなか起こらないかもしれません。エージェントを利用すれば、ヒアリングをすることで求職者にピッタリな仕事を紹介してくれたり、適性検査などで求職者自身が気づかなかった新しい自分を発見するキッカケになるかもしれません。仕事探しでは、多方向からいろいろなサポートを活用しながら進めるのが成功のポイントだと思います。