外資系の仕事の進め方はある種の特徴があります。今回はその代表的なものを紹介します。
外資系企業への転職を考えている人はひとまず次の3つは押さえておいたほうがいいでしょう。
- ジョブ・ディスクリプション
- メール文化とCCの多用
- プレゼンテーション重視
1.ジョブ・ディスクリプションとは
外資系企業では仕事の役割分担がはっきりと決められている場合が多くあります。自分自身の仕事の内容、範囲を具体的に示したものは職務分担書「ジョブ・ディスクリプション」と呼ばれ、例えば次のような事がわりと細かく明確に書かれています。
- 職務内容
- 職務責任
- 権限の範囲
- 求められる成果
- 職務遂行に必要な知識・経験・スキル
- マネジメントする人数
- 予算
etc…
なお、ジョブディスクリプションは各個人別に割り当てられるのではなく、役職やポジションに紐づけられます。例えば同部門のマネージャーには同じジョブディスクリプションが渡され、個人単位で異なるということはありません。
そのジョブディスクリプションに書かれている内容の中で、最高の成果、パフォーマンスを出す事を何よりも求められます。
逆に言うと、ジョブディスクリプションに書かれてる内容以外の事は自分の仕事責任外の事、ということになります。外資系の仕事や職場がサバサバしているというイメージはここからきている場合が多いです。
外資系企業に転職を考えている方は、このジョブディスクリプションが仕事の基盤となりますので、自分の希望する仕事・ポジションのジョブディスクリプションはしっかりと確認しておきましょう。
企業側は求人を出す際に、各ポジションのジョブディスクリプションを開示し、求人情報として公開する事が一般的です。(開示可能な内容のみ)
メール文化とCCの多用
外資系企業では日系企業よりもメール文化が根付いています。
会議後や上司、部下、同僚と仕事の話で何か決まった時は必ずその内容や確認事項、指示内容をメールで共有します。
また、仕事の指示や依頼もメールでくる場合が日系企業よりも多い傾向にあります。仕事依頼はこれらのメールを元に進んでいるといっても過言でありません。
自分を守るCCの多用
頻繁にメールのやり取りをする中で、必ずと言っていい程、上司やそのまた上司、関係する部署の人たちの多くを宛先CCに入れます。
目的としては「自分はこの仕事をやったぞ」「この内容を指示したぞ」という証拠を残すためというのが主な目的です。言った言わないの問題を回避するためでもあります。
もちろん日系企業でも同様の目的のためにCCを活用しますが、その頻度と数は外資系企業の方がかなり多いようにうかがえます。
自分の宣伝のためでもある
コチラの記事にも書いたように、退職勧奨(リストラ)の対象になるのを避けるため、自分の存在感をアピールする目的もあったりします。
外資系企業では存在感の薄い人はリストラの対象になりやすいですからね・・・。
自分の役目を多くの人に知らせるという目的にも一役買っているわけです。
プレゼンテーションが重視
社内、社外問わず外資系企業はプレゼンテーションが多い傾向にあります。
会議中でも商談中でも、自分の仕事・業績を上手にプレゼンできる人を「仕事ができる」と考える文化があります。特に欧米系の企業ではその傾向が目立ちます。小学校からプレゼンの授業があるくらいですからね・・・。
外資系企業において、仕事の成果と同様に、プレゼンテーションスキルは人事評価の対象となる場合がかなり多いです。
スライドの見せ方、話し方、構成、表情に至るまで、プレゼンテーションスキルは高いに越した事はありません。
転職エージェントで実態を把握
自分が転職したい外資系企業がどのような仕事の進め方をしているのか、またどのようなジョブディスクリプションなのかはしっかりと確認する必要があります。
自分一人で希望する企業の実態を調査するのはなかなか難しいものです。
そのため、各外資系企業の実態を知るためには外資系企業に強い転職エージェントを活用して情報を得るのが一番のおすすめです。
外資系企業を主に扱う転職エージェントでは、各企業の採用担当者や現場担当者からヒアリングしている情報はもちろんのこと、実際の転職者からの情報提供などもしっかりとデータが蓄積されています。詳細を知りたい企業名を伝えればすぐにその内情を詳しく教えてくれ、転職活動の大きな参考情報となります。
こちらの記事にも書きましたが、外資系企業に強い転職エージェントとしては、下記の3社が挙げられます。
- JACリクルートメント
- リクルートエージェント
- アデコ
まずはこちらの3つの転職エージェントに登録し、情報収集をすると、より具体的なアドバイスを得る事ができるので、積極的に活用しましょう。