外資系企業に転職したいと思う方々の理由の一つに「年収の高さ」があります。
一般的に外資系企業=給料がいい!というイメージが先行しがちですが、具体的になぜ年収が高くなるのでしょうか?その理由を紐解いていきます。
実際に、同じような仕事内容で国内企業から外資系企業へ転職すると、転職時に既に50~100万円以上の年収が高くなる場合が多くあります。
それには次のような理由が挙げられます。
- 退職金制度がない場合が多い
- 福利厚生が少ない
- 優秀な人材を確保するため
- 成果主義人事制度
- 世界に拠点を置く巨大企業
ではそれぞれ詳しく見ていきましょう。
1.退職金制度がない場合が多い
外資系企業では、退職金制度がない会社の割合が多い傾向にあります。
日系企業とは違い、終身雇用の前提が無いからです。欧米では、定年まで同じ会社に勤めるのではなく、より待遇の良い会社に次々と転職していく働き方が主流のため、定年時に退職金を貰うという仕組みが一般的ではありません。
もちろん、退職金制度がある会社もありますが、日系企業に比べると少額な場合が多いようです。
2.福利厚生が少ない
外資系企業では住宅手当やその他手当などの福利厚生が少ない傾向にあります。基本的には給料の中でやりくりするのが一般的です。そのため、住宅手当、家族手当、その他一時金など、現在日系企業で福利厚生が充実している所に勤めている方は、外資系企業の額面だけで判断すのは危険です。
給与以外の制度もしっかりとチェックするようにしましょう。
3.優秀な人材を確保するため
グローバル展開をして世界と戦うような外資系企業であれば、優秀な人材を確保したいのは当然です。そのため、求人の際に収入を一般的な水準より高い水準に設定している企業が多くあります。より優秀な人材を得るためです。少しでも優秀な人材を確保し、レベルの高い経験者を他社から引き抜くことで、自社をより強くするための高年収提示でもあります。
4.成果主義人事制度
外資系企業の多くは日本の年功序列とは異なり、成果主義によって年収が決定されるケースがほとんどです。
そのため、年齢や性別に関わらず、給与は成果や能力に応じて支払われるようになります。そのため、年功序列制度の元では高年収が望めない20代、30代のビジネスマンでも、日系企業では考えられない驚くほど高い年収を得ている人たちもいます。
その代わりに年齢が高くなれば給与も上がるという保証はどこにもありません。また先述したように退職金もない場合がほとんどです。
そのため、生涯年収で考えたときに、必ずしも外資系企業のほうが恵まれているというわけではありません。
また、成果主義なので、当然成果が出せないと転職した当初よりも年収が下がることもあります。最悪の場合は解雇されるリスクもあります。
そういったリスクをきちんと踏まえた上でキャリアプランと年収を考える必要がありそうです。
5.世界に拠点を置く巨大企業
日本国内で転職が可能な外資系企業は、それだけ支社を展開できるほど世界規模で事業拡大に成功している企業です。
日系企業でも中小企業と大手企業を比較すると、大手企業の方が2割以上も給与が高い傾向にあるのと同じ理屈が適用されます。
つまり、日本で求人を募集している外資系企業のほとんどは、現地本国では業界内でトップクラスの大企業であり、その企業はグローバルに事業展開できるほど成功している企業という事です。当然給与水準が高い求人が多くなり「外資系企業=給与が高い」という図式が出来上がります。
それとは逆に例え欧米の外資系企業であってもグローバルに展開していないような中小企業の場合は、そこまで給与が高くない場合が多いです。
外資系企業で年収アップを目指すには転職エージェント
外資系企業では実際に年収アップするチャンスが多くあります。
しかし、各企業個別の年収事情を自分で全て情報収集するには限界があります。
そのため、各外資系企業の年収実態を知るためには外資系企業に強い転職エージェントを活用して情報収集するのが一番のおすすめです。
外資系企業を主に扱う転職エージェントでは、各企業の採用担当者や現場担当者からヒアリングしている情報はもちろんのこと、実際の転職者からの情報提供などもしっかりとデータが蓄積されています。詳細を知りたい企業名を伝えればすぐにその内情を詳しく教えてくれ、転職活動の大きな参考情報となります。
こちらの記事にも書きましたが、外資系企業に強い転職エージェントとしては、下記の3社が挙げられます。
- JACリクルートメント
- リクルートエージェント
- アデコ
まずはこちらの3つの転職エージェントに登録し、情報収集をすると、企業毎のより詳細な情報を得る事ができるので、積極的に活用しましょう。